**市薬剤師会 ローコスト Apo散剤監査システムに必要な機器・ソフトウェア

1:**市薬剤師会「Apo散剤監査プログラムソフト」を希望する会員に薬剤師会より無償で提供させていただきます。
  (事務局に配布用CDR版を常備の予定。)

その他に必要機材(会員各自で揃え、セットアップしていただくもの)

2:テンキー接続ポート(PS/2)・RS232Cポート及び、プリンターポートを有する Windows95・98の動作するDos/VノートパソコンでSVGAの解像度のもの。(ディスクトップPCと液晶モニターという組み合わせでも可)

CPU  ペンティアム120MHz以上
  メモリー       32MB以上
  画面解像度    SVGA(800*600)
  HDD        1GB以上
  サウンド機能     必須 

 概ね3-5年前の中古ノートパソコンです。中古PCショップで2-3万円程度。
 最新のノートパソコンは、RS232Cポートなどの無いものもありますので注意。USBで代用もできます。

3:CCDタッチ式バーコードリーダ(PS/2キーボード接続タイプ)1台
 市価1万円程度からレーザタイプの10数万円まで御予算次第。

4:電子天秤(RS232C出力オプション付き)
一般に「音叉式電子天秤」と但し書きがある「新光電子(株)」製造の電子天秤。
発売元は色々な会社名で販売されていますが、イシダ(株)・ViBRa・大和はかりなどのブランド名が存在します。
すでに新光電子(株)製の電子天秤を持っている方はRS232C出力オプションだけの購入が可能です。(RS232C出力オプション 2万円)
他メーカの電子天秤についてはデータフォーマット形式未知のため対応していません。

5:RS232C接続ケープル    加工・結線の方法はこちらを参照
  電子天秤とPCを接続するケーブルてす。市販のRS232Cケーブルを加工する必要があります。
  新光電子(株)へ注文もできると思います。
   
6:テキスト読み上げソフト(IBM プロトーカーなど)
このソフトがバックグラウンドで薬品名・g数などの音声出力を行っています。
IBM製PCにはバンドルされていますが、ソフト単体で市価6-7千円程度で購入できます。
他にフリーソフトもあります。
−−−−−−−−−−−−以上1−6までが必須機材です。−−−−−−−−−−


7:レシートプリンター(有った方が良い機器・・・。)
  複数薬剤師による監査を行う場合は、レシートプリンターをプリンタポートに接続し  て計量履歴を印刷します。(4-8万円程度)
  (Windows用プリンタドライバーの付属するもの。EPSON・シチズン・スター精密・三栄電気など)
  設置スペースを工夫してもらえば小型のwindows用インクジェットプリンターなど(A5用紙に印刷)も使用できます。
【重要】
 散剤監査システムの設置には電子天秤やバーコードリーダの周辺機器との設定調整などの知識が必要となります。**市薬剤師会として個別サポートはできません。

Apo散剤監査システムソフトウエアーのセットアップ

1:使用するPCのCOM番号をコントロールパネル--ディバイスマネジャで確認してください。
確認後、COM番号に合った散剤監査プログラムを選び、インストールしてください。
インストール方法は、setup.exeを実行して、後は画面の指示に従うだけです。(使用環境に応じた6種のソフトを提供)
インストールドライブ、ホルダーは任意に変更できます。

2:SANZAI.EXEを起動して、エラーが出なければ、COM番号は合っています。
「COMポートが開けません」というエラーが出る場合は、別のCOM番号のプログラムを上書きインストールしてください。(COM1用とCOM2用のプログラムを用意してあります。)

3:コントロールパネル−−サウンド から Windowsの情報の音を好みのものに変更してください。お勧めはチャイム音です。

4:IBMのクリップボードリーダをインストールしてください。
クリップボードリーダの設定で、「手前に表示」「合成音をWAVファイルに出力」  のチェックを外す。
読み上げのタイミングは「複写後すぐに読み上げ」を選択。
他の設定は、ディフォルトでも良いですが、お好みで調整してください。


5:プログラムが正常にインストールできたら、スタートメニューへクリップボート・散剤監査の順で登録します。これで起動時に自動的にクリップボードリーダ・散剤監査の順に起動します。起動後は散剤監査がメインウィンドウになっています。起動の順番を間違えると、バーコード入力が上手くできませんのでご注意ください。


電子天秤(新光電子製の場合)の設定
6:電子天秤のファンクションモードで、
応答速度        5.r.E.−−2  中速度
出力コントロール    6.o.c.−−5  安定時1回出力
ボーレート       7.b.L.−−3  通信速度 4800bps

詳しくは、電子天秤のRS232C取り扱い説明書「(ファンクションの設定」に従って設定保存してください。

7:電子天秤とPCをケーブルで接続します。

8:散剤監査システムを起動した状態で電子天秤に物を乗せて、PCに計量データが表示されれば正常です。

バーコードリーダの設定
9:お使いのキーボート接続バーコードリーダの設定を取扱説明書に従い下記のように設定してください。

・サフィックス(改行復帰などの付加信号)をサフィックスなし(改行復帰コードなし)
に設定してください。
・トリガーモード−−−−−トリガーレス(連続読み取りモード)に設定してください。

使用するPCによってバーコードリーダの設定は変わりますので、上手く読み込めないときはいろいろな設定をお試し頂くしか有りません。

10:バーコードを正常に読み込めるようになったら、仕切板等を利用してバーコードリーダを手に持たなくても良いように調剤台上にセットしてください。

補足
独自バーコードラベルの作成方法
バーコードの付いていない薬瓶等のために、アクセス(マイクロソフト)桐V8(管理工学)などのソフトで自前のバーコードラベルを作成できます。またラベル作成ソフトなどでもJANコードを作成できるものがあります.
作成方法など詳しくは、各ソフトのマニュアルを参照してください。

散剤計量手順

1:散剤瓶に貼付されているバーコードを読ませる。
(読ませたバーコードを元に散剤名をPCが読み上げる。瓶を間違えた場合は、正しい瓶のバーコードを再度読ませる。)

2:散剤を計量する。(計量データをPCに送りPCが計量数値を読み上げる。)

3:計量が終わったら、風袋ごと電子天秤から外し、乳鉢等に移す。
この時点で、電子天秤の表示がマイナスになり、計量データが記録される。

4:引き続き計量作業を行う場合は、1:の「散薬瓶のバーコードを読ませる。」  に戻り、2:,3:の操作を繰り返す。

5:1枚の処方箋の計量が終了したら、画面にて計量銘柄・計量g数の確認し、
  風袋裏面の「計量完了」バーコードを読ませるか、又は、「完了印刷ボタン」
  を押してください。
プリンターから計量明細が印刷され、画面は次ページに更新されます。