アップデート前に熟読して下さい。手順を間違えてデータを失う人が多いです。

公開に先んじて補足説明文を挙げておきます。

========================================================================
【名  称】
 桐ver9 調剤支援システム K-Rp 4.02版 (アップデート差分)
【登 録 名】
 Krp402.LZH (約380Kb)
【登 録 日】
 2004/04/30
【著作権者】
 悲しげ and K-Rpプロジェクト(代表著作権者:悲しげ)
 本システムは『カンパウェア』です。
【掲載者名】
 悲しげ白秋 kanasy@phoenix-c.or.jp
【動作環境】
 桐ver9 上(sp1以降)でお使い下さい(桐ver8上では使えません)。
 なお、現時点で桐9-2004での挙動は未確認(追って掲示板で言及予定)。
【作成方法】
 LHaにて圧縮しています。
 解凍後、アップデート一括処理によってシステムを4.00版から4.01版にアップデートします。
【サポート】
 http://www.phoenix-c.or.jp/~kanasy/qabbs/rightbbs.cgi
 http://www.kusuriya.com/krp/
========================================================================
▼本版は2004年4月の制度改訂対応版の改良にプラス、新制度のレセプト作成印刷への対応版です。
▼具体的なアップデートの方法。
 K-Rp 4.01版で実際に使用しているディレクトリに、この "Krp402.LZH"を解凍して下さい。同名既存ファイルについては、全て上書き解凍となります。上書きしないとアップデートされませんのでご注意下さい。
 念のため、バックアップを取ってから実行した方がいいと思います。時々、勘違いしている方がいらっしゃるので、ここで2〜3補足しておきますと、この場合のバックアップと云うのは、K-Rpメインメニューの「5:各種マスター」にある「7:バックアップ」を指すだけではありません。できれば、MO等の他メディアか、同一HD内の別フォルダに一時的に現行版のデータ一式をコピーしておくことをお勧めしておきます。
 さてその上で、"セット402.cmd" をダブルクリックして一括処理実行させて下さい。
 今回は既存データ中、前版で不対応だったところ2点(詳細後述)ほど洗うので、若干時間がかかるかもしれません。該当あればそれぞれ画面の指示にしたがって下さい。
▼洗う箇所について補足します。いずれも本年4月以降分のデータについてです。
 1点目。「老人用製剤加算」が「嚥下困難者用製剤加算」に統合されていました。もし前者を算定していた場合は、アップデート時に自動的に後者に振り替えさせるようにしてはありますが、調剤録備考やレセプト摘要欄の文言までは関与できないので、アップデート後にその辺り確認の上で必要に応じて手修正することになります。できればアップデート前に修正再計算させておく方が好ましいです。
 2点目。浸煎薬・湯薬の用法行の文言は、服用日数も含んだ形での「内服的な分服回数+服用日数」、例えば「 以上 分3 毎食後  14日分」とするのが正しいようです。前版では、よく判らなかったのでそのような作りにはせずに全手動入力に委ねて来たこともあって、アップデート処理で振替をさせることも困難でした。これらデータについてはアップデート時には件数を挙げる程度ですから、事後にメインメニュー「B薬歴処理」の「7:薬歴A表の一覧(訂正可)」でしかるべき手動訂正をしてもらうこととなります。
 もちろん、これらデータを修正再計算させる方が好ましいことは云うまでもありません。新版では、浸煎薬・湯薬の用法文言が正しく展開されますから。

▼「基注」(調剤基本料49点の注記)に該当する場合は、アップデート直後に初期設定で「基注」(今回増設)に必ずチェックを入れて下さい。
▼主に「一包化薬・浸煎薬・湯薬」に関する各種加算類の諸チェックは大幅改良しました。
▼分割調剤への部分対応を試行しています。
・指定は各種加算指定画面の「J:(分割調剤部分対応)」です。。
・メッセージ文言で注意を喚起した上で(別途指定の如何に関わらず)自動的に、@ 受付回数を0回に、A 調剤基本料を5点に、B指導料系の加算を全て0点とします。
・なお、薬剤料については入力した日数=調剤数量の値で以て算出されます。
・しかしながら、調剤料に関しては手計算の上で「調剤料手動訂正」画面からの訂正入力となります(「手動訂正」画面は自動的に呼び出されます)。
・レセプト明細書上での「調剤数量」欄への「マル分」文字は手書き追記となります(外字を用意しつつも利用できないと云うのが悲しげな限界です)。
▼点数手動訂正(@薬歴参照)で、受付[回数]の訂正も追加しています。
▼薬袋印刷の剤型(袋書)データを手動変更可能としました(となると一包化薬を内服薬袋様式で出力させることも可能に)。
▼レセプト明細書印刷用のレポートは更新されています(従来のファイルは「RCPT200403.rpt」の名で保存)。
 なお、レセプト明細書で「続紙」があった場合、今回からは原則として下部5cmを切り取らないこととなったので、下部[※決定点]欄への「(続紙)」字句は出力しないようにしました。この点ご承知おき下さい。
▼『レセプト記載要領』で曰く「また、一包化薬の調剤時に一包化薬の投薬日数を超えて一包化薬に含まれる内服薬が調剤された場合は「○○日分の一包化調剤後」と記載」の部分について。いわゆる「突き抜け」関連ですが、う〜ん、これは難しいので、例えば点数計算時には[摘要]欄にその旨記入しておいて、こうすればレセ明細書では下部[摘要]欄に出力されるはずだから、これを参照して明細書の明細部に手書き追記する。併せて[摘要]欄の当該文言は二重線で抹消する……かな?

▼その他の改良点は、後述の「【付】4.02版の改良点」のとおり。

 βテストにご協力下さった方に感謝。<(_ _)>  2004/04/30 悲しげ 記
========================================================================
【付】4.02版の改良点
●バグ修正。
・自加算と計加算で小児特別を指定しレセプト明細書作成で「加算料の展開」を「4:調剤日毎に計」とした場合に、自特・計特として出てしまう件。
・同じく自特関連(4.01版で新たに発生したもの)。点数計算時で自特の「3:(児)内・屯/錠剤等120点」を指定すると自加算も45点が入り二重算定となってしまう件。(掲示板にて暫定パッチ済)
・点数計算前段での「調剤料算定対象から手動で【除外】指定」関連を除去(無用だったため)。
・浸煎薬・湯薬の薬情作成に不具合あり。これら剤は分服回数データと日数データを独立して持っていないため、ソースを大幅に見直すハメとなった(結果は大したことなくても)。
===2004年制度改訂対応(続)===
●点数計算前段での「一包化薬と内服の混在」チェックは抜いた。
●加算指定の場面でのチェックも変更。
・ひとつは一包化薬・浸煎薬・湯薬と技術加算の個々の剤型で判断させるようにした。
・もうひとつは、老人・嚥下困難関係を嚥下困難のみに統一した(up-date時にも振替処理)。
●分割調剤への部分対応(試行)。
・各種加算指定画面で「J:欠番」を「J:(分割調剤部分対応)」に変更。
・メッセージ文言で注意を喚起した上で(別途指定の如何に関わらず)自動的に@受付回数を0回に、A調剤基本料を5点に、B指導料系の加算を全て0点にする。
・薬剤料については入力した日数=調剤数量の値で以て算出となる。
・しかしながらC調剤料は手計算の上で「調剤料手動訂正」画面からの訂正入力とする(「手動訂正」画面は自動的に呼び出す)。
・Dレセプト明細書上での「調剤数量」欄への「マル分」文字は手書き追記となる(外字を用意しつつ悲しくも利用できない)。
●「剤型変更」と浸煎薬・湯薬の用法文言。
・内服→浸煎薬・湯薬の展開方法を改良。用法行を「内服的な分服回数+服用日数」に展開する(ただし逆は困難)。結果的に浸煎薬・湯薬の用法行は、例えば
 「 以上 分3 毎食後  14日分」
のようになる。つまり、用法行に日数も含まれる形と云うことで、少々ダサイけれども当面はこれで走ることとする。
・併せて、浸煎薬・湯薬については、新剤入力時の用法行も上述のように改良。
・したがって、4月分の既存データについてこのように(内服的用法にプラスn日分)なっていない場合は、薬歴処理の「7:薬歴A表の一覧(訂正可)」でしかるべき手動訂正をしてもらうこととする。この件は(服用方法文言を全手入力として来たので)up-date時において、自動修正は不能だが、浸煎薬・湯薬の有無程度はチェックして存在すれば必要なメッセージを出して手動修正を促すこととした。
・「剤型変更」処理中、逆方向は一包化薬→内服だけ仮対応。
●薬袋関係。
・浸煎薬と湯薬に関して全く不対応だったので微改良。
・なお、一包化薬については基本的に従前どおりの扱いとすることに決定。
・ただし、最終的な印刷枚数・サイズ指定画面で剤型(袋書)データを手動変更可能とした(となると一包化薬を内服薬袋様式で出力させることも可能に)。
●点数手動訂正(@薬歴参照)で、受付[回数]の訂正も追加。
●初期設定で「基注」(調剤基本料49点の注記)を追加。該当あればup-date直後に設定変更すべくメッセージを出す。
●レセプトデータ作成で剤型名称変更(浸煎薬→浸煎、湯薬→湯、一包化薬→一包)にも対応。
●レセプト明細書印刷用レポート
・まず[調剤基本料]欄を若干下げ、その上部にソースが「#cond(&基注=1,"基注",&調剤基本料=49,"基1",&調剤基本料=21,"基2",1,"基3")」であるテキストを乗せる。
・up-date時には、既存の「RCPT.rpt」を「RCPT200403.rpt」とリネーム保存後、同梱の「RCPT01.rpt」を「RCPT.rpt」として複写する。
・「続紙」がある場合に下部5cmを切り取らないことになったために下部[※決定点]欄への「(続紙)」字句も出力させないこととした。
●一包化薬で「突き抜け」が存在した場合に「○○日分の一包化調剤後」と記載する件については未対応。点数計算時に[摘要]欄にその旨記入しておいて、レセ明細書では手書き対応か?
●レセプトデータ画面参照用のフォームにも基本料の「基1,基2,基3,基注」を表示させた。
●「選定療養」(いわゆる薬選)には未対応。
●マニュアル(help)は未改訂。(^^;)
========================================================================
ダウンロードファイル名は "Krp402.LZH" です